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2007'07.12.Thu

パルマ展を見て

今日、上野の国立西洋美術館で開催中の「パルマ展」に行って来ました。マドリードのプラド美術館では、コレッジオの絵画も結構見ていましたし、マニエリスムということでは、エル グレコを散々見ていたということもあって、今回のパルマ展は、楽しみにしていました。
さて、開館時間の9時半の少し前に行くと、やはり平日ということで、10人ほどしかいませんでした。結局開館時間になっても、30名弱で、思ったよりも空いているなぁと感じました。
音声ガイドも、わりと聞きやすく、空いていたこともあってゆっくり鑑賞することができました。ただ、今回のパルマ展では、目玉というような作品が無いというのは、やや残念な気がします。
しかし、スペイン好きには、意外な発見があったのです。それは、パルマを文化の都としたファルネーゼ家にありました。ファルネーゼ家出身の教皇パウルス3世の息子のピエール ルイージが初代パルマ公となるところから、パルマの歴史は始まります。そして2代目パルマ公は、なんとスペイン王フェリペ2世の姉に当たるマルガリータを妻としていたらしいのです。フェリペ2世の姉ということは、あのカール5世の娘です。そりゃあ、スペインとの関係は深いものになるはずです。しかも、人質として、その息子で、後に3代目パルマ公となるアレッサンドロは、フェリペ2世の元で育ち、トルコを攻めたレパントの海戦で活躍したそうです。
その証拠に、今回のパルマ展には、フェリペ2世の宮廷画家だったアロンソ サンチェス コエーリョが描いたアレッサンドロの肖像画がありました。なんとなーく見慣れた感じの肖像画だなぁと思ったら、サンチェス コエーリョの作品で、何故ここに?という疑問が湧き上がったのですが、こうしてきちんと歴史をひも解いていくと、あっさりと解決。
また、2代目と3代目は、ネーデルラント総督を務めたこともあり、フランドルの画家の作品もありました。
歴史っていうのは、こんな風に絡んでくるんですね。

さて、そんなことを思いながらさらに鑑賞を進めていくと、あれ?「ノリ メ タンゲレ(我に触れるな)」がある!と思わず思ってしまいました。相当な自信を持ってプレートを見ると、「キリストとカナンの女」とあるではありませんか。どうやら違ったようです。しかし、納得がいかず、考えてみると、私が思いついた「ノリ メ タンゲレ」は、プラド美術館でよく見た「コレッジオ」の作品ではなかったかと。そして、この「キリストとカナンの女」は、アンニーバレ カラッチの作品。きっとカラッチは、コレッジオの作品をどこかで見て、それに着想を得て描いたに違いない。と結論付けました。

ノリメタンゲレ

ちなみに、小さくて分かりにくいですが、左が「キリストとカナンの女」で、右が「ノリ メ タンゲレ」です。やっぱりこうして較べてみても、似てると思いません?
やっぱり気になって、後でパルマ展のカタログを見たら、その通りのことが書いてありました。カラッチは、コレッジオの作品に着想を得て書いた作品があり、この作品もそうであろうと。まぁ、専門家が言うのですから、間違いないのでしょう。こんなところも、スペイン好きでプラド美術館に何度も足を運んだお陰かもしれません。

なんだかんだで、結局1時間半ほどパルマ展を見、その後、西洋美術館の常設展も観て回りました。久しぶりに見てみると、本当に1点ずつとか、小品ばかりではありますが、グレコやムリーリョ、リベラ、パティニール、ロラン、ブリューゲル、ルーベンスなど、プラド美術館でよくお目にかかる画家の作品があって楽しめました。これだけのものがあるなら、息子がもう少し大きくなったら、連れてきても良いかもしれないと思いました。

とても有意義な日になりました。
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