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2007'08.07.Tue

映画「ボルベール」を見て

先日、スペインを代表する映画監督であるペドロ=アルモドバル監督の最新作「Volver」(邦題:ボルベール<帰郷>)を見てきました。(公開からだいぶ日が経ってしまっていますが。)まず、真っ先に浮かんだ感想は、「湧き上がる懐かしさと日常感」といったところでしょうか。スペインに暮らしたことのある人なら、あぁ、「この感覚」というのは、理解していただけるのではないかと思います。
アパートや村の中で繰り広げられる会話や行動など、いかにもスペインらしいところで、アルモドバル監督の面目躍如という感じでしょう。派手さはありませんが、映画を見ながら視聴者が体験し、感じるイメージは、まさにスペインそのものでしょう。殺人などの非日常の事件も起こったりしますが、それは大して重要ではなく、映画の中ではあくまで一つのパーツに過ぎません。

思うのですが、スペイン映画によく見られるパターンというのは、まず日常があり、そこへ非日常となる事件が起きる。そして、わずかな変化はあるものの、結局は日常へと戻る。そんな流れを見ているというような気がします。(もちろんそうではない映画も沢山あるとは思います。)

妻と二人で見たのですが、スペイン映画を見慣れない妻にとっては、解決しない事柄を残したまま終わるというのは、なんかもやもやしたとのことですが、私にとっては、日常に戻った時点で、「あぁ、終わった」とスッキリとした気持ちになりました。でも、考えてみると、私もスペイン映画を見始めの頃は、見るたびに、どうにもスッキリしない感じが残っていたような気がします。マドリードに住んでいたときは、私が住んでいたピソの目の前が映画館だったこともあり、週に3本くらいの映画を手当たり次第に見たので、その時に慣れたのでしょう。いつの頃からか、私の中に 「日常に戻る」=「スッキリ」 という図式ができあがったように思います。

さて、今回のVolverですが、邦題も、原題を残した形での「ボルベール<帰郷>」となっているのは、好感が持てますね。"Todo sobre mi madre"(=オール アバウト マイ マザー)や、"Hable con ella"(=トーク トゥ ハー)など、スペイン語の原題ではなく、英語のタイトルをそのままカタカナにした題が多いので、スペイン語の分かる人にとっては、原題+和訳の意訳となっているような今回の形式の方が嬉しいのではないでしょうか。まぁ、アカデミー賞を受賞している作品は、その際に英語のタイトルが出てしまい、それで有名になるので、英語タイトルをそのまま流用する形になるのでしょうか?

でも、私は、"hable con ella"をスペインで見ていたので、日本で「トーク トゥ ハー」と言われても、最初は同じ映画だと全然気付きませんでした。

最後になりましたが、スペイン好きなら、このVolverは、お勧めです。私のようなスペイン好きではなくても、妻も面白いと言っていたので、普通の人でもそこそこ楽しめるのではないかと思います。ただ、スペインの生活などを知っているならば、本当に楽しめると思います。ついでに、スペイン語が分かるならば、字幕では、ニュアンスが伝わりにくいせいか、読める文字数の関係かは分かりませんが、台詞にあっても字幕にない箇所なども結構あるので、それも楽しめると思います。
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Categorieスペイン雑感
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